「やまない雨はない」という正論が嫌い
明けない夜はない
夜があらわれた時
僕らが欲しいのは
布団の横で寝つくまで
お喋りしてくれる気の許せる人間
僕らが願うのは
あまりの夜の静けさに
この世界でもしかしたら
自分は一人なんじゃないかとおびえた時に
抱きしめてくれる人の温かみ
夜がけっして嫌いなんじゃなくて
ただ、誰もそばにいてくれないから
そのまま夜にのまれてしまうんじゃないかと
不安になるだけ