愛と感謝
「はいはーい、阪奈起きてねー」
「んー。」
「お母さん仕事行っちゃうからね〜
お弁当置いとくから、ちゃんとね!」
「ふぁーーい。」
はあ、眠い眠い。
眠い目を擦りながら制服に着替えてご飯を食べて家を出た
「お、阪奈今日も眠そうだな」
「あー、おはよー、ゆきとー」
「ったくお前ってやつは、犬みてー」
そういって頭をわしゃわしゃする
「ちょ、や、やめてよ//」
朝から心臓ばくばく。
そのばくばくは収まらないまま学校に着いた。
職員室に日課を取りに行くと人だかりができていた。
「おはようございます。日課を取りに来ました」
「おー、頼むな」
「はーい。で、この人たち何なの?」
「あ、今日から俺のクラスに転校生が
来るんだよ。そいつらがチャラい奴らでさ。」
「あらま、先生大変だね〜」
「そうだ!羽織迎えに行くの頼むよ」
「えー、嫌ですよーー。」
「はいはい、頼むな学級委員長さん」
出たよ、いつもの口癖。
しょうがなく先生について生徒指導室まで付いてった
先生が人だかりを掻き分けて中に入ってくのについて、私も入った。
「あーーーーーーー!!」
「なんだ、知り合いか?」
「え、あ、いや、そんなんじゃ」
「えっと、自己紹介して。」
「わたしは、羽織 阪奈です」
「俺は、河内 謙也です、よろしくね!」
「……………………」
「あ、こいつは須山 泰斗」
「え、けんやさんと、たいとさん?」
「そそ、よろしくね阪奈ちゃん」
あー、やっぱりキラキラスマイル
素敵な人なんだな〜
「俺の名前を気安く呼ぶな」
「は?」
「俺の名前を気安く呼ぶなっての、ウスノロ」
「は?何であんたにそんな事言われるわけ?」
「うるせー、だまれ。」
「は?ちょ『ごめんごめん、阪奈ちゃん」
「泰斗態度悪いからごめんね、ほんと」
「あー、大丈夫です。
先生!お先に失礼しまーす。」
なんなのあいつ。むかつく。
ほんとむかつく。あー、いらいらする。
昨日のあの笑顔はビジネスってわけ?
男ってほんと怖いわ〜
あのキラキラの笑顔でケーキについて
語ったとは思えないよほんと。
先生より先に教室に戻ってHRと一限の準備をしていた。
「はい、席つけよー。」
先生な教室に来てみんなが席に着いたところで転校生の紹介が始まった。
「じゃ、自己紹介してくれ」
「河内 謙也です。よろしくお願いします」
「須山です」
須山ですのすが言い終わる前に黄色い歓声が上がった。
「静かにしろー。じゃー、後ろの2つの空いてる席な」
2人が席に着いたところで朝のHRが始まった。
後ろを振り向いたら、私の後ろにいたのは、謙也くんだった。
「阪奈、だよね? よろしくねっ」
「謙也くん、よろしく」
「けんくんって呼んでくれていいよ」
「そんなそんな笑 謙也くんて呼ぶね」
「なーんだ、仲良くしたかったのに〜」
拗ねた顔が可愛くて笑ってしまった。
「なになに、何笑ってるの?」
「だって、拗ねたから(笑)
謙也くん呼びでも仲良くなれるよ?」
「ほんとに?仲良くしてくれる?」
「もちろんっ!」
「よかったぁ。よろしくね、阪奈!」
「よろしく、謙也くん!」
なんだか、男の子とこんなに楽しく話したの裕希斗以外で初めてかもな