Sweet Christmas Eve♪
「棗さん」
「彩ちゃん、可愛いわよ」
「ありがとう」
大輔君に纏め髪とメイクをしてもらった彩ちゃんは嬉しそう。
「これから食事?」
「はい。イタリアンに連れて行ってくれるって」
「いいわね、楽しんできてね」
「はい」
フフフ…
恋する女性は可愛いわね。
ところで大輔君はっと…
うん?
礼音と何か…と思ったら脱兎のごとく控え室へ消えた。
彩ちゃん以外にもうお客様もいないから
「礼音、どうしたの?」
「ん、大輔にもう上がっていいって」
「礼音さん、そんな…後片付けあるじゃないですか」
「ええねん。今日はクリスマスやから特別。これから大晦日まで休みもなしやし」
「そうよ彩ちゃん。せっかくのイブなんだから」
そこへ大輔君が着替えを済ませて
「棗さん、すみません」
「ううん。さ、早く行きなさい」
「はい」
「礼音さんと棗さんもいいクリスマスを」
2人が手を繋いで店を出て行った。