Sweet Christmas Eve♪
ピー
あ、洗濯が終わった。
「じゃあ干してくるね」
「あぁ」
物干しスタンドを店に広げてタオルを干していく。
ほんと、タオルの枚数が半端ないから店はタオルに占領されてるみたい。
深夜の美容院に忍び込む泥棒も驚くだろうな、この光景には。
えっ!
私の手からタオルが奪われ
「俺が干すからレジ締めてこい」
「うん、ありがとう」
今日の合計を出してレジからお金をバッグに移して鍵を掛けて
「終わったよ」
あれ?
振り向くとタオルを干していた礼音がいない。
もう干し終えてるから着替えに行ったのかな?
エアコンを消して
私も帰る支度をしようっと。
控え室に入ると
「はい、ありがとうございます」
礼音が電話中。
その横でコートを羽織り待ってると
「ほな帰ろか」
「うん」
スマホをジーンズのポケットに突っ込んでダウンを着て店を出る。
車に乗り
「ケーキ」
「そうだね。ケーキくらい食べないと」
「ん」
車を走らせ
「何処で買う?」
今日はケーキ屋さんも予約が多いだろうからあるかな?
「ん、大丈夫。予約した」
えっ?
いつ予約したんだろ?
てか、礼音ってそんなにマメだったっけ?