Sweet Christmas Eve♪
「そっか、知ってんのか」
「うん」
「あの玉子焼きが作れる棗と絶対に結婚しよう思たんや」
「じゃあ、あのだし巻きが作れなかったら結婚はしないの?礼音はただだし巻き食べたさに結婚するの?」
「お、お前な!一々挙げ足とんな」
「やっと顔を上げた」
カレー皿から漸く私を見た。
「はぁ?」
「ほんとに照れ屋さんなんだから。可愛いね」
「あ、阿呆!男に可愛いなんて言うな」
あらあら、礼音が赤くなっちゃった。
「フフフ…礼音は私には可愛いくもありかっこよくもあり、うん、いい男だよ」
この言葉にますます赤くなる。
「お、お前なぁ、よう恥ずかしげもなく」
「痘痕もえくぼ。惚れた欲目です」
「……」
またまた赤くなっちゃったよ礼音さん。
それを見ている私も照れくさくなり、2人黙々とカレーを食べる。