Sweet Christmas Eve♪
「反抗せえへんのか?いつもやったら食って掛かってくるのに」
「……」
「お前はほんとにアホタレやな」
はい、私は阿呆です。
認めます。
「あんな、俺は見込みのない奴にやいやい言わへんねん」
えっ?
「やっと顔を上げた」
車の窓をほんの少しだけ開けて煙草に火をつけ
「箸にも棒にも掛からん奴やったらほっとく。お前は確かにどんくさいしヘマばっかりやらかしてるけど、やる気は人一倍ある。 だいたいな、まだ1年目から何でもかんでも完璧にやる奴なんていてへんし」
「……」
「失敗したら次は失敗せえへんように考える。そんでええねん、 身をもって覚えたら」
「先輩」
「それに仮にも俺の女なんやから自信持て。俺はカメラマンやから人を見る目はあんねん。その俺に選ばれたんやから」
「……」
何か凄い言い方。
偉そうって言うのか…
こういうのって俺様って言うのかしら?