Sweet Christmas Eve♪
スキンケアを済ませて
ホットミルクを飲んでると
RuRuRuRu
あ、漣
「もしもし」
『まだ起きてた?』
「うん。漣はおはようだね」
『ん』
「ねぇ、漣は24日の朝に帰って来るんだよね?私、夕方まで仕事だから」
『ごめん』
「えっ?」
『撮影が延びて帰るのがずれる』
「何日ぐらい?」
『それがさ』
「うん」
『30日』
「さ、30日!一週間も」
『あぁ』
「仕方ないね、仕事だから。じゃあ矢野さんも一緒だよね」
『あぁ』
「絵梨香ちゃん可哀想。矢野さんと過ごすの楽しみにしてるよ。あの雰囲気じゃ」
『おい瑞季』
「は、はい?」
な、何よ急に大きい声で。
『瑞季は?絵梨香のこと心配してっけど、瑞季は俺と過ごさなくても寂しくないのか?』
「……」
『瑞季』
ヤバイ。
ご機嫌悪くなりそう。
「寂しいよ、そりゃ」
なんで、そんな当たり前のことを聞くのよ。
「でも仕事じゃ仕方ないじゃない」
『そりゃそうだけど』
「逢いたいよ。出来るなら毎日でも。でもそんなのは不可能だって2人とも知ってる。だから寂しいとか逢いたいって口に出したらよけいに寂しくなる、逢いたくなる。だから」
『ご、ごめん』