携帯恋愛
放課後

待ち合わせに指定した場所へ向かった
俺は中庭のベンチに座り
梓ちゃんを待つ






それからどのくらい時間が経っただろう
足音が聞こえた
振り向くと梓ちゃんがそこにいた

梓ちゃんはそのままゆっくり歩みより
俺の前に来て向かいのベンチに腰かけた

「来てくれてありがとう
あとこの前はいきなりで困らせてごめんね」

そこまで言うと梓ちゃんは
「いえ…」と短く返事をした

「もう一度気持ちをちゃんと
つたえておきたくてね ――――――」










そしていい終えた俺に



「先輩の気持ちは嬉しいけど
ごめんなさい私には答えられません」



そう梓ちゃんは言った









でも前とは心持ちがまったく違った
気持ちが楽になっていた









「今日はありがとう
これで気持ちに区切りがついた
サヨウナラ」



俺はそう告げて中庭を後にした






















そして俺のもうひとつの決心





















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