携帯恋愛
ハロウィーン、クリスマス、お正月
皆、恋人と過ごしているのだろう
遠距離だから
イベントごとに関しては
去年までと何も変わらない
家族で過ごすイベントに寂しさが疼いた


そんなこんなのクリスマスの出来事
ピンポーン
「はーい」
私は玄関に向かいながら返事をした
玄関を開けると

「宅配便です。椎名様のご自宅でよろしいでしょうか?」

「はい」

「こちらお届けものです。
サインの方をお願いします」

「はい」
私は返事をしてサインをし
荷物を受け取った

私宛の荷物で
送り主は瀬川 大徒と記載されていた

中を開けると
可愛いラッピングが目に入った
それを開けると
お菓子とメッセージカードを
抱えたくまのぬいぐるみが入っていた

私はすぐ大徒に電話をかけた

[もしもし?]

「もしもし」

[明音どうした?]

「大徒クリスマスプレゼントありがとう」

[喜んで貰えたみたいでよかった]

「あっでも私…何も用意してなくて」

[いいよ♪こうやってクリスマスに
声聞けるのは最高のプレゼントだよ]

「ありがとう♪じゃぁまたメールしようね」

[おう、じゃぁまた]

「うん」

[愛してるよ明音]

「愛してるよ大徒」

[ばいばい]

「ばいばい」

ツーツーツー
電話の締めはお互いに愛してるよと
言い合うのが定番になってる

リア充達に向かれてた気持ちは
このときは忘れ、心は満たされていた





































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