愛するが故に~Mad Love~
自分の周りの人が、次々と不幸な目に遭い優は日を重ねるごとに憔悴していく。

ある日、それを見かねたシュウは

「今度の休日俺の家に来いよ」

しかし、優はそれを拒んだ。

「嫌よ…」

もし自分と関わってシュウが不幸になったら…と考えると怖くて怖くて仕方がなかったのだ。

そんな怯える優を抱きしめ、俺は大丈夫、不幸にならないと優しい声で優に囁いた。

その優しい声に優は今まで堪えていた涙が溢れた。
シュウの胸元が濡れるくらいに流した。

そして、休日シュウの家に行くよ、と涙声で微笑みながらそう言った。
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