可憐な日々
第2章 いじわるなうそつき
ゲストのお客が帰った後、
今度は、別の席へ、ヘルプで回される。
ヘルプとは、指名のホステスが、指名が重なっている為、席を開けている間の、穴埋めである。
「失礼します」
席に座っているのは、30過ぎのサラリーマン風の男。
軽く会釈し、隣に座るが…。
まったく、しゃべらない。
少し仲良くなった先輩が、言っていたけど、
指名の女の子以外、まったくしゃべらないお客はいるらしい。
まるで、指名の子以外と話すことが、浮気でもしてるかのように…。
(俺は、お前以外の女とは話さない!)
その先輩は、ゲラゲラと笑いながら、
(彼氏とか、お前だけとか…特別感を、アピールするキショイやつは多い。気持ち悪い)
先輩は、吐くような手振りをする。
「あのお…」
何か話そうと、口を開くが、お客は前を見て、無表情で、可憐を見ようともしない。
ちょっと戸惑っていると、
「ありがとうございます」
後ろから、声がした。
はっとして、可憐が席を立つと、
茶髪の髪を上で束ねて…
一際目が大きく、猫のようにつり上がった女が、お客の隣に座った。
お客の顔が、ぱっと笑顔になった。
今度は、別の席へ、ヘルプで回される。
ヘルプとは、指名のホステスが、指名が重なっている為、席を開けている間の、穴埋めである。
「失礼します」
席に座っているのは、30過ぎのサラリーマン風の男。
軽く会釈し、隣に座るが…。
まったく、しゃべらない。
少し仲良くなった先輩が、言っていたけど、
指名の女の子以外、まったくしゃべらないお客はいるらしい。
まるで、指名の子以外と話すことが、浮気でもしてるかのように…。
(俺は、お前以外の女とは話さない!)
その先輩は、ゲラゲラと笑いながら、
(彼氏とか、お前だけとか…特別感を、アピールするキショイやつは多い。気持ち悪い)
先輩は、吐くような手振りをする。
「あのお…」
何か話そうと、口を開くが、お客は前を見て、無表情で、可憐を見ようともしない。
ちょっと戸惑っていると、
「ありがとうございます」
後ろから、声がした。
はっとして、可憐が席を立つと、
茶髪の髪を上で束ねて…
一際目が大きく、猫のようにつり上がった女が、お客の隣に座った。
お客の顔が、ぱっと笑顔になった。