可憐な日々
第3章 シャープに生きて
次の日。
早速、携帯ショップに向かった。
学校帰りの駅前の…小さな携帯ショップ。
家族割とかいろいろあったけど、
可憐には、よくわからなかった。
「これ!可愛い!」
と手に取った携帯の値段に…可憐は目を丸くし、
携帯を、ディスプレイの台に戻した。
「やっぱり…値段よね」
ため息をつくと、肩を落とした。
「予算は、八千円」
気を取り直し、特価コーナーにいこうとしたが、
その前にやることがあった。
可憐は、学生鞄に手を突っ込むと、
奥から、携帯を取り出した。
死んだ母親の携帯。
アドレスは、一件も登録されてなく…着信すらない。
「こんな意味のない携帯…よく持ってたわね」
この携帯を、解約するつもりだった。
「解約料!?」
受付に座った可憐は、思わず、立ち上がり、
ディスクの向こうに座る店員に、顔を近づけた。
「は、はい…」
椅子に座りながらも、少し後退った店員は、説明を続ける。
「このお客様の携帯は…最近、契約更新されておりまして…解約料として…一万円…」
「一万円!?」
予算オーバーだ。
早速、携帯ショップに向かった。
学校帰りの駅前の…小さな携帯ショップ。
家族割とかいろいろあったけど、
可憐には、よくわからなかった。
「これ!可愛い!」
と手に取った携帯の値段に…可憐は目を丸くし、
携帯を、ディスプレイの台に戻した。
「やっぱり…値段よね」
ため息をつくと、肩を落とした。
「予算は、八千円」
気を取り直し、特価コーナーにいこうとしたが、
その前にやることがあった。
可憐は、学生鞄に手を突っ込むと、
奥から、携帯を取り出した。
死んだ母親の携帯。
アドレスは、一件も登録されてなく…着信すらない。
「こんな意味のない携帯…よく持ってたわね」
この携帯を、解約するつもりだった。
「解約料!?」
受付に座った可憐は、思わず、立ち上がり、
ディスクの向こうに座る店員に、顔を近づけた。
「は、はい…」
椅子に座りながらも、少し後退った店員は、説明を続ける。
「このお客様の携帯は…最近、契約更新されておりまして…解約料として…一万円…」
「一万円!?」
予算オーバーだ。