可憐な日々
「え?」

エイリの言葉に驚いた安田は…顔が真っ青になった。

「それに…」

エイリがまだ、言葉を続けようとしたけど、

安田はいきなり、可憐をエイリに押しつけると、その場から走り去った。


エイリは無言で、安田の背中を目で見つめながら、

「まあ…こんなもんだな」

と軽くため息をついた。

ホステスなんて、商品である。やれたらやれたでいい…と思ってるウェイターは、多い。

No.1や、上位クラスの女には、手を出さないが、

新人は手頃である。


エイリは、可憐を両肩を持ち、支えながら、

可憐の顔を覗いた。

「……それに、淫行罪になる。まだ…十代だからな…」

エイリは、十代には見えない可憐の顔をまじまじと見ると、

考え込んだ。

「不本意だが…仕方がない」

体勢をかえ、可憐の肩に手を回すと、

エイリはそのままホテル…ラブホテルの入り口に入った。





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