可憐な日々
数時間前…可憐を抱えて、ラブホの一室に入ったエイリは、

すぐに可憐をベットに寝かしながら、顔色をチェックした。

安田には、急性アルコール中毒と言ったけど、一目で違うことはわかっていた。

単なる飲み過ぎだったけど…あのまま、安田とホテルに行かす訳にはいかなかった。

未成年だし…それに、多分…。

「初めてが…レイプじゃあ〜なあ…」

別に無視しても、構わなかったが、

その場を見てしまったのだから、仕方がない。

「まったく…今日は、赤字だな…」

エイリは財布から、一万円を取り出すと、テーブルに置いた。

安い部屋を選んだから、一万円もしないと思うが、

ぎりぎりを置く気になれなかった。


ベットの上で、いびきをかきだした可憐に、

顔をしかめながら、エイリはラブホを出ることにした。

「寝てたら…治るだろ」

無防備に、ベットの上で寝る可憐に、ため息をつくと、

エイリは、部屋を出た。

鍵は、中からのオートロックになっており、

外に出ると、自然と鍵がかかった。

ノブを回し、確認すると、

エイリは、廊下を一人歩きだした。




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