可憐な日々

第10章 可憐

キャバクラやクラブ…いや、もともとこういう商売で、裸になったり…触ることは、禁止されている。


T.L.C.は…誰から、警察にたれ込みがあったのだ。


胸を出してる女…触っているお客。

現行犯だった。

その場にいたすべての者が、逮捕された。

お客もである。彼ら…会社員達は、明日からどうなるのだろうか。

ただ遊びに来ただけ…それなのに。

ちゃんとした店で遊ばないと、こういうことになるのである。



ホステスも勿論、捕まった。


そして、重要なことが、ばれたのである。

可憐の年齢である。

十四歳。



その年齢をきいた…ホステスも、店長も、柳川も唖然とした。


未成年を働かせた…。これは、一発で終わりである。

営業停止。

T.L.C.グループのすべての店舗が廃業となった。

「違う…あの子は!」

店長が何を言っても、働かせた事実は揺るがなかった。



華憐から、転職したホステスのすべてが…一瞬にして、職を失ったのである。
< 75 / 80 >

この作品をシェア

pagetop