続豹変彼氏のキスの味~in夏休み~【完結】
「…淕斗くん~っ……」
「呼んだ?」
イキナリ誰かが後ろから抱きしめてきた。
──…この声
「…うっ…り…淕斗くん…?」
「迷子になったくらいでんな泣くんじゃね─よ」
耳元で囁く淕斗くんの声に、私は思わずドキッとしてしまった。
「…寂しかったよ~っ…」
私は淕斗くんに思い切り抱き着いた。
「慶汰達に会ってさ、柚琉は俺を探しに行ったって言って。
お前、ケータイ忘れただろ?
電話しても、繋がらなかったもん」
「…ゴメンなさ~いっ…」
うぅ…
淕斗くん……
会いたかったあ……
「お前さ、ちっせ─んだから見つけにきぃ」
「な! 淕斗くんひど─い!!」
「あ─ゴメンゴメン」
そう言うと、
淕斗くんは私のおでこにキスをした。
「リンゴ飴探すぞ」
「うん!!」
やっぱり、
淕斗くんと一緒にいると
すっごい幸せな気持ちになれる……