貴方を好きになるその日まで‥‥。3
第3 2章 好きになった?
それから、米田くんの提案で別行動に。

私達は、一番先に店を出た。

さっき、デートに行くならって話してて、私が家って言ったから、楠原さんの家に行くことになった。

そして、私達は店を出て、

「じゃあ、行こっか?」

って楠原さんがにっこり笑った。

「そーだね。」


楠原さんの家到着


ガチャっと家の扉を開ける。

楠原さんの家はマンション。

家の中に入ると、黒と白のシンプルな部屋。

部屋の隅には植物が置いてある。

多分、家の中を見ると一人暮らしのよう。私はソファの下に座った。

「なんか飲む?」

楠原さんは冷蔵庫からお茶を出して、お茶をコップに入れてる。

「ありがと。」

「いーえ。ねぇ、池水さんってさ、正直今日の合コンで誰狙ってたの?」

楠原さんは私の横に座りソファにもたれかかって聞く。

「知りたい?この状況見ればわかるでしょ?私がこの家にいるってことは、つまり、そういうわけでしょ。」

私は、お茶を飲みながら言った。

「今日さ、喫茶店で俺が手掴んだ時、ドキドキしてたでしょ?」

楠原さんが真顔で聞いてくる。横だから結構近い。

「そうね〜、あんなの初めてだったわ。
男に手くらい何回も握られたことあんのに、あの時初めてドキドキした。」

ん?私、地味に告白してない?地じゃなくて、完璧に告白してる。やってしまった。

すると、楠原さんは私の手を握って私を見つめる。

「ねぇ、俺のこと好きなの?」

絶対言うと思ったよ。ドSな君なら。

「そーだね。好きだね。初めて本気で好きになれた。楠原さ‥‥、ううん。旬。旬は、私にとって特別な人よ。」

もうこの際遠回しに言うならハッキリ言った方がいいよね。

「るりか。俺もお前を初めて本気で好きになれた。愛してるよ。」

それから、旬はベッドに私を押し倒し何度もキスをした。
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