唯一の純愛
子供の事も考え、人並みの生活を送るため、妻は障害者年金の受給を申請します。

受給の条件として、最初にランス・アダムス症候群と診断した医師の診断書の提出を求められました。

病院に問い合わせた妻を、更なる悲劇が襲います。

入院費が未納のため、診断書を発行出来ない。

妻の入院費は実父が用立ててくれたはずです。

実父から預かった金を、元旦那が着服していたのです。

妻の衝撃は想像を絶するものだったでしょう。

しかし、妻は元旦那にそのお金を請求する事は出来ませんでした。

なぜなら、元旦那は既にこの世の人ではなくなっていたのだから。
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