唯一の純愛
駒を得た策士、いや、水を得た魚と言った方が、聞こえは良かろうか。
私はサークルを立ち上げた。

事前に考えておいたいくつかのルールで、サークルの基盤を作っていく。

面倒な雑務は全て駒に任せて。

もちろん適度に持ち上げて、雑用係だとは覚られぬように。

基盤となるルールが形を成す頃には、参加者も増えてきていた。

私は初めてのオフ会を企画する。

企画を立ち上げてから気付く。
その日休みなのは私だけで、彼は仕事だったと。
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