唯一の純愛

息子について

息子の現在について報告いたします。

現在も息子は自動相談所にいます。
担当の方となかなか話す機会がないため、現状を知る事は困難ですが、逆に知らせがないのは、息子が元気な証拠だと信じております。

担当の方とは、父として何度も面会を重ねてきました。
私のの事も、また、私と妻と息子の関係も理解してくださってます。

しかしそれは、飽くまでも、妻を通しての事であり、妻亡き今は、なかなか能動的に私と関わる事が難しいそうです。

法的には赤の他人ですから、息子の情報も詳しくは教えてもらえません。

妻は生前、自分に何かあった時、父として息子を支えられるように、入籍してほしい。
そう言ってました。
私も了承し、年が明けたらゆっくりやっていこう。
そんな話をしていた矢先でした。

妻は常々、行政の限界を痛感していました。
傍にいた私が、誰よりもそれを理解していたはずなのに、今となっては後悔しかありません。

今後、私の立場でどこまで息子に関わっていけるのか解りませんが、妻の遺志を尊重出来るよう、可能な限り行政へ訴えていくつもりです。
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