唯一の純愛
2015年1月4日追記
妻の死から一ヶ月。
私は今でも妻の事を思い出すと涙が溢れます。
世間は残酷なほど淡々と移り変わり、いつの間にか新年を迎えました。
私と、そして妻をとり残すかのように。
最近、私は考えます。
私達が共に過ごした時間は現実だったのかと。
もちろん現実です。
私と妻は確かに生きていました。
ですが、私の中でその記憶は、日を追う毎に現実味を失っていきます。
現実味が薄れ、しかし喪失感だけは日増しに大きくなり、私の心に晴れぬ雲を落とします。
辛い事、苦しい事、色々あったはずなのに、思い出されるのは美しい思い出と、妻の無邪気な笑顔ばかり。
それが一層、現実味を奪っていきます。
あの幸せな日々はなんだったんだろう…
全て夢だったんじゃないだろうか…
そんな事を考えてしまいます。
そんな事を考えながら、私は毎日深夜の散歩に出かけます。
妻と歩いた道を辿り、確かに妻が生きていたと実感するために。
時に語りかけ、時に声をあげて泣き、時に笑いながら。
そして時に、死に場所を探しながら…
しかし不思議なもので、死を強く意識するほどに、死への恐怖が大きくなります。
私は今日も死に損ない、今日も生きてしまっています。
私は今でも妻の事を思い出すと涙が溢れます。
世間は残酷なほど淡々と移り変わり、いつの間にか新年を迎えました。
私と、そして妻をとり残すかのように。
最近、私は考えます。
私達が共に過ごした時間は現実だったのかと。
もちろん現実です。
私と妻は確かに生きていました。
ですが、私の中でその記憶は、日を追う毎に現実味を失っていきます。
現実味が薄れ、しかし喪失感だけは日増しに大きくなり、私の心に晴れぬ雲を落とします。
辛い事、苦しい事、色々あったはずなのに、思い出されるのは美しい思い出と、妻の無邪気な笑顔ばかり。
それが一層、現実味を奪っていきます。
あの幸せな日々はなんだったんだろう…
全て夢だったんじゃないだろうか…
そんな事を考えてしまいます。
そんな事を考えながら、私は毎日深夜の散歩に出かけます。
妻と歩いた道を辿り、確かに妻が生きていたと実感するために。
時に語りかけ、時に声をあげて泣き、時に笑いながら。
そして時に、死に場所を探しながら…
しかし不思議なもので、死を強く意識するほどに、死への恐怖が大きくなります。
私は今日も死に損ない、今日も生きてしまっています。