唯一の純愛

2015年1月16日追記

誰も妻の話をしなくなりました。
まるで妻が消えてしまったようで、それがまた悲しくて、私は今日も泣きます。

妻がいることが当たり前だった世界から、いないことが当たり前の世界に変わっていく…
ここは紛れもなく、妻の死後の世界です。
今でも深く妻を愛している私には、この世界は地獄です。

こんな話を聞いたことがあります。
人生の伴侶を失った悲しみは、男性の方が深いそうです。
男性の方が相手への依存度が高いからだそうです。

大半の男性が伴侶を失った経験は、自身の人生に於いてマイナスな影響を与えたと答えたそうです。

対して女性は、プラスに捉えた方が大多数だったんだとか…

もちろん、女性の方が愛情がないという話ではありません。

きっと、女性の方が精神的に強いんでしょうね。
男は弱い。
それは私自身が現在進行形で痛感してます。

妻の物、何一つ処分できません。
妻自身が捨てるつもりでいたパジャマも、それどころか、妻が倒れた日に飲んでいた飲みかけのお茶のペットボトルすら捨てられません。

捨てた瞬間に、私の中の妻が一つまた一つと消えていってしまうようで…

その思いは、日を追う毎に増しています。
周りが妻の話をしなくなるほどに、私は妻との思い出に縋ります。

現実逃避なのは自覚しています。
わかっていても、抗うことができません。

思い出話でも、泣き言でもいい。
妻の話を誰かとしたい。
妻と私の思い出を共有してほしい。
妻を忘れないでほしい。
妻がどれだけ頑張って生きていたのかを知ってほしい。
誰でもいいから聞いてほしい。

一日中そんなことを考えてます。

最近は幻聴も酷くなりました。
外で車の音がすると何故か恐怖で苦しくなります。

限界が近そうです。
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