唯一の純愛
さて、前置きが長くなってしまいましたが、先日、私が夜の散歩に行った時の話です。
その日は普段あまり通らない道を通りました。
河土手を通り国道へ。
橋を渡り対岸のコンビニに寄り、そこから対岸の河土手を帰ってくるルート。
妻と二人でこのルートを通る時は、必ずコンビニでチキンやコロッケ等のお惣菜を買い食いしながら歩いたものです。
その日もコロッケを買い、食べながら歩きました。
歩いていると、ふと思い出しました。
夏の終わり、妻と二人でここを歩いていると、一匹のホタルを発見しました。
フラフラと飛びながら私の肩にとまり、光っていました。
車の通りも多く、川もお世辞にも綺麗とは言えないもの、こんな場所でホタルと出会うのは稀です。
私達はしばらくそのホタルに見入っていました。
やがてホタルはまたフラフラと飛び、草むらに消えて行きました。
なんてことのない思い出ですが、そのホタルの儚さや、その時の妻の寂しげな表情がフラッシュバックし涙が溢れ、自分が一人であることが心に刺さるような感覚に襲われました。
泣きながらしばらく歩き、涙が止まった時、私は自分の中の変化に気づきました。
私はその日、妻の死を受け入れました。
ずっと受け入れられず、苦しんできました。
妻が亡くなって二ヶ月半、やっと…
受け入れられました。
だからと言って悲しみが消えるわけでも、前向きに考えられるわけでもありませんが、ただ、妻はもういないという現実に向き合うことができました。
ここが私のスタートラインなのだと思います。
これからの事はまだ解りません。
それを考えるためのスタートラインにやっと立てただけです。
ここに至るまでに、私は多くの人に迷惑をかけ、甘えてきたのだと思います。
いえ、きっとこれからもまだまだそうなのだと思います。
それでも私は、少しずつ進んで行くのでしょう。
妻のいない世界で。
その日は普段あまり通らない道を通りました。
河土手を通り国道へ。
橋を渡り対岸のコンビニに寄り、そこから対岸の河土手を帰ってくるルート。
妻と二人でこのルートを通る時は、必ずコンビニでチキンやコロッケ等のお惣菜を買い食いしながら歩いたものです。
その日もコロッケを買い、食べながら歩きました。
歩いていると、ふと思い出しました。
夏の終わり、妻と二人でここを歩いていると、一匹のホタルを発見しました。
フラフラと飛びながら私の肩にとまり、光っていました。
車の通りも多く、川もお世辞にも綺麗とは言えないもの、こんな場所でホタルと出会うのは稀です。
私達はしばらくそのホタルに見入っていました。
やがてホタルはまたフラフラと飛び、草むらに消えて行きました。
なんてことのない思い出ですが、そのホタルの儚さや、その時の妻の寂しげな表情がフラッシュバックし涙が溢れ、自分が一人であることが心に刺さるような感覚に襲われました。
泣きながらしばらく歩き、涙が止まった時、私は自分の中の変化に気づきました。
私はその日、妻の死を受け入れました。
ずっと受け入れられず、苦しんできました。
妻が亡くなって二ヶ月半、やっと…
受け入れられました。
だからと言って悲しみが消えるわけでも、前向きに考えられるわけでもありませんが、ただ、妻はもういないという現実に向き合うことができました。
ここが私のスタートラインなのだと思います。
これからの事はまだ解りません。
それを考えるためのスタートラインにやっと立てただけです。
ここに至るまでに、私は多くの人に迷惑をかけ、甘えてきたのだと思います。
いえ、きっとこれからもまだまだそうなのだと思います。
それでも私は、少しずつ進んで行くのでしょう。
妻のいない世界で。