好きです。
涙が止まんない。


「どうしたの!?」


慧に抱きついた。

久しぶりだけど、

すごい安心する慧の匂い。


「やだよ…いなくならないで…。ずっと私の傍にいてよぉ…」


勝手に口が動く。

これ以上何も言っちゃダメ…!


「大丈夫だよ。絶対に離れないから…」

「でも、慧には好きな人いるんでしょ?」


……嫌われる。

自分の意志じゃないけど、

言わなきゃよかった…。


これ以上何も聞きたくない。


「いるよ…」


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