好きです。
慧side


文化祭は終わり、

俺は辞表を出した。


「ほんとにいいんだな?」

「はい…」

「本来なら、お前を失うのは惜しい。…生徒からも人気で仕事も完璧にこなしてくれたからな…」

「…すみませんでした」

「…葉月 翼の処分は一週間の停学のみにする」


校長は俺を責めることはしなかった。


「お世話になりました」


そうして、校長室をあとにした。



そう言えば、

朝から翼に会ってないな…

どこにいるんだろ…。


ふと、脳裏を過る。



私は許さないから…これで終わったと思わないでね……。



つばさ…!




嫌な予感がした。



翼を探さないと…。



「つばさ!」




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