好きです。

目に飛び込んできたのは、


「翼!」


雨の中 横たわる翼の姿。


頭の下に腕を回し、

起こそうとした。


「つばさ!つばさっ!」

何度か名前を呼ぶと、

目を開けた。


すると少し微笑んだ。


「…やっぱり…来て、くれた…」


そして、また目を閉じた。


「つばさ!」


そのあと

救急車がきて翼を運んでいった。

< 42 / 48 >

この作品をシェア

pagetop