好きです。

「え…、辞めたの?」

「うん…でも、俺が決めたことだから」



どうしよう…

私のせいだ。



「ごめん…私のせいだよね」

「違う…!」

「私が…」

「違うよ!翼ば悪くない!それに…」


そして、慧はまっすぐ私を見つめた。


「このまま教師続けてたら、翼と一緒にいることだって出来なくなる…」

「…」

「俺は、翼がいてくれればそれでいい。これからはずっとお前の傍にいる。何があっても離さないから…」

「慧…」


優しく触れるだけのキスをした。

そして、私の前に跪いた。


< 44 / 48 >

この作品をシェア

pagetop