らぶ♂ちょい

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「少し休憩するか」


西野さんの一言で、ホッと息を吐く。

座ったまま、大きく背伸びをした。


「どっちがいい?」


西野さんが、二つのカップを私に差し出す。


「右側は砂糖とミルクたっぷりのコーヒーで、左側は濃い目のブラック」

「ありがとうございます。それじゃ……こっち」


ちょっと疲れちゃったから、糖分を補給しなくっちゃ。

右側を指差すと


「残念でした。コトリちゃんは、こっち」

「はい?」


どうぞ、とブラックの入ったカップを突き出す。

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