らぶ♂ちょい

「でも、これで終わりじゃないぞ。実績と予算との検証も必要だから」

「……はい」


ここで満足していたらダメらしい。

西野さんに、あっさりと釘を刺されてしまった。



「これは、ご褒美だ。どっちがいい?」


ポケットから差し出された二つの飴玉。

一つはミント、もう一つはオレンジだった。


「……こっち」


オレンジを指差したのに。



……あ。



それは、呆気なく西野さんの口の中へと消えて行った。

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