らぶ♂ちょい
「私のことを馬鹿にしてるんですね? 1年も男に縁がないって」
「馬鹿にした覚えはない」
モテる西野さんには、きっと分からないんだ。
「もう男ナシの人生だっていいんです」
「ごちゃごちゃ言わずに来い」
――ひゃあっ!
引き寄せられた肩先。
西野さんは、そのままミーティングルームの扉を開いた。
と、そこに――……
「……西野くん」
西野さんの元カノ、千里さんが、今まさにノックしようと手を上げたポーズで固まっていた。
ポツリと西野さんの名前を呟く。