らぶ♂ちょい

全くその通りだ。

どうしてそんなに、私をからかうのか。


店舗勤務から異動してきてからというもの、私を見かければ「コトリちゃん」だなんて。

これじゃ、完全なるオモチャだ。



「小鳥遊(タカナシ)っていう名字が悪いのよ」

「それだけ?」

「あとは、ちょっとからかいやすいってだけのこと」

「そうかなぁ。西野さん、ナナのことを狙ってるのかもしれないよ?」

「まさか! そんなことが、あるわけないでしょう?」

「そう?」


首をひと捻りする真佐美に、もう一度大きく頷く。


「“あの”西野さんよ?」

< 4 / 71 >

この作品をシェア

pagetop