らぶ♂ちょい

信じられない受け答えに、思わず西野さんの顔をまじまじと見つめてしまった。



今の、空耳――……?



それでも、西野さんの顔色には何ら変化は見られなくて。

まるで、「今日は暑いですね」なんて時候の挨拶でも交わしたみたいな、サラリとしたノリ。


「そっか。それじゃ、うまくやれよ」


そんな言葉を置き土産に、その男の人は、連れの人と座敷席の方へと上がってしまった。


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