らぶ♂ちょい

……強力な助っ人?


黙ったまま、部長の言葉を待つと――……


「営業企画部の西野だ」


意味もなく、心臓がドッキンと高鳴った。


「に、西野さんですか!?」

「不満か? それとも、その逆か?」


部長が面白そうに私の顔色を見る。


余計な勘繰りは、やめてほしい。


冷たい視線を送ると、「コホン」なんて咳払いで誤魔化して、「それじゃ、そういうことだ」と席を立った。


そして、ドアに手を掛けたまま「あ、それから」と付け加える。


「西野から、この後、打ち合わせをしたいと申し入れがあったから、よろしく頼んだぞ」


えっ……今から打ち合わせ?

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