不思議な6人組
「それよりも。何の契約をするの?」

その問いに対し彼は薄く笑いただ楽しそうに口角を上げた。

 「単刀直入に言えばだな・・・」

いったん言葉を切り彼もこちらを見る。
真っ黒な瞳に吸い込まれそうになるのを必死で抑える。

 「髪色を変えろ」

 「は?」

 「聞こえなかったのか?」

 「嫌。聞こえはしたけれどもなぜ?」

たかが「髪の色」それだけの事なのになぜ変えなければいけないのか分からない。

 「なぜ?この学校の規則だからだ。生徒会長を風紀委員長と同じ髪色にしてはならないという理由だ。何か疑問でもあるのか」
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