不思議な6人組
 「それじゃぁ話を変える」

 「なんですか?」

 「なぜ晴嵐を選んだ」

 「・・・」

やっぱり聞かれると思った。分かっていたことでも答えるのは恥ずかしい。

 「答えろ!」

漆黒の目で見つめられれば逃げることはできない。
否定させないような強い瞳。

 「・・・だからよ」

 「は?」

 「強そうだったのよ。近くにある欄魏(らんぎ)や紅慰(あかい)とかよく分らない名前のところよりここのほうが強く思えたのよ」
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