不思議な6人組
「・・・そうなの?陽?」

 「うん・・・。僕の大好きなお祖父さんが亡くなる前にね作ってくれたんだ」

 「そういうわけだ。だから、金を払ってどうにかなるものでないことは分かったな」

 「・・・分かったわ」

大好きな人からもらったもの・・・。それも亡くなった人なら。
そのツボに何かの思い出でもあるのだろう。大切な人との思い出が・・・。


 「陽本当にごめんなさい。謝ってすむ問題じゃないのは分かってるわ。けど、ごめんなさい。私に何かできることがあれば何でもするわ?」


 「・・・本当に何でもしてくれる?」

 「ええ、約束するわ」

 「本当だね。それじゃぁ弁償する代わりに」

何を言われるのか怖かったが、耳をよく澄まして彼の声を聴く。
彼が満面の笑みを浮かべると同時に
私に告げたのは
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