不思議な6人組
次の日。
元気!というわけではないが昨日のことが気になり学校に向かう私。
クラスに向かっていく中ですれ違った人は昨日の半分以下の人しかすれ違わなった。
学校が始まる時間になろうとしているのに。
担任が昨日言っていた『転校生見たさ』のためだけの集まりだったのだろう。
そういえば、今日も黒髪だがいいのだろうか?
連や龍哉に何も言われてなかったから染めなかったけれども・・・?

クラスに着き扉を開け中に入る。
先ほどまで騒がしかったのがうそのようにシンと静まりかえる。
自分の席に行きたいので足を進める。
クラス内を歩くと痛いほどの視線、驚き。
人の顔を見て驚くのはどういうものなのかとも思う。
この人たちから見れば〟よそ者が何でまた来てるのか”と思っているのだろう。それに、昨日のことはとも思っていそうだ。
よく知らない人に自分のことを話す気になれない。
また、〟よそ者”区別されるのはこちらにとっていいことだ。
私の願いがかなうのだから。
あーだめだ、口元が緩んで口角が上がってしまう。
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