うそつき執事の優しいキス
「……うん」
ようやく声に出した想いに、宗樹が優しく笑った。
「理紗の唇は、甘くて素敵だ。
唇で唇に触っていると、どんな心配ごとも、不安も無くなって行くような気がする……」
そう言って、宗樹は一瞬、わたしの肩に自分の顔をうずめるように抱きしめると、すぐに離して晴れやかな顔を見せてくれた。
「俺は、まだ何の力も無いガキだけど、絶対理紗に見合う男になる。
だから、ちゃんと待ってろよ」
真面目くさった顔をして、言う宗樹に、わたしは嫌よって笑った。
「一人で大人しく待ってるなんて、イヤ」
「理紗?」
「だって、わたしだって宗樹と一緒にがんばるんだもんっ!」
そう言って、わたし。改めて宗樹にびょん、と飛びついた。
一人では無理なことでも、きっと『二人』なら。
難しいことも、大変なことでも、きっと乗り越えて行けるから。
わたし、一人で待ってない。
宗樹と一緒に歩いてゆく。
せっかく同じ、高校に入っていることだし。
今は、今しか出来ないことをやって、行けるところまで、ついてゆく……!
そんな風に拳骨を握るわたしに、宗樹は目を細めてふ……と笑った。
「じゃあ、当面の問題はまず、新生Cards soldierの新曲を無事、発表することから、だよな」
どんなささやかなコトも、何事も。中途半端で放りだしては、先に進めない。
ようやく声に出した想いに、宗樹が優しく笑った。
「理紗の唇は、甘くて素敵だ。
唇で唇に触っていると、どんな心配ごとも、不安も無くなって行くような気がする……」
そう言って、宗樹は一瞬、わたしの肩に自分の顔をうずめるように抱きしめると、すぐに離して晴れやかな顔を見せてくれた。
「俺は、まだ何の力も無いガキだけど、絶対理紗に見合う男になる。
だから、ちゃんと待ってろよ」
真面目くさった顔をして、言う宗樹に、わたしは嫌よって笑った。
「一人で大人しく待ってるなんて、イヤ」
「理紗?」
「だって、わたしだって宗樹と一緒にがんばるんだもんっ!」
そう言って、わたし。改めて宗樹にびょん、と飛びついた。
一人では無理なことでも、きっと『二人』なら。
難しいことも、大変なことでも、きっと乗り越えて行けるから。
わたし、一人で待ってない。
宗樹と一緒に歩いてゆく。
せっかく同じ、高校に入っていることだし。
今は、今しか出来ないことをやって、行けるところまで、ついてゆく……!
そんな風に拳骨を握るわたしに、宗樹は目を細めてふ……と笑った。
「じゃあ、当面の問題はまず、新生Cards soldierの新曲を無事、発表することから、だよな」
どんなささやかなコトも、何事も。中途半端で放りだしては、先に進めない。