うそつき執事の優しいキス
「俺は西園寺の執事じゃねぇよ。
理紗が好きだから、自分の出来ることを手伝っているだけだって、前にも言ったろ?
理紗は、こんなにヒトの多い所、苦手なんだから無理をせず、もっと俺を頼ってくれ。
全然負担じゃないから。
それどころか、俺はこの通学時間、理紗と一番長く……近く。
二人きりでいられる時間が、とても好きなんだ」
「宗樹」
「それに、もし。
俺が、スケジュール管理を辞めて、理紗がどこの部活にも所属しなかったら、また騒ぎになるかもしれねぇぜ?」
「……そうだね」
沢山のヒトに囲まれて、身動きが取れないのは、本当に勘弁して欲しい。
前の騒ぎを思い出し、震えた所で、電車は私鉄への乗り換え駅につき……ここは空いているのに、宗樹はわたしを抱きしめたままでいてくれた。
そして、思いきったように、ささやく。
「……どうする?
ダイヤモンド・キングの神無崎裕也の誘いに乗って、理紗もCards soldierのメンバーに入らないか?
そうすれば、部活動の中では、理紗を諦める所も出てくるだろうし、俺も、もっと理紗に近づける」
井上さんと、蔵人さんと、神無崎さんには、話したけれど、他の学校のヒトには、わたしと宗樹のことは内緒だ。
理紗が好きだから、自分の出来ることを手伝っているだけだって、前にも言ったろ?
理紗は、こんなにヒトの多い所、苦手なんだから無理をせず、もっと俺を頼ってくれ。
全然負担じゃないから。
それどころか、俺はこの通学時間、理紗と一番長く……近く。
二人きりでいられる時間が、とても好きなんだ」
「宗樹」
「それに、もし。
俺が、スケジュール管理を辞めて、理紗がどこの部活にも所属しなかったら、また騒ぎになるかもしれねぇぜ?」
「……そうだね」
沢山のヒトに囲まれて、身動きが取れないのは、本当に勘弁して欲しい。
前の騒ぎを思い出し、震えた所で、電車は私鉄への乗り換え駅につき……ここは空いているのに、宗樹はわたしを抱きしめたままでいてくれた。
そして、思いきったように、ささやく。
「……どうする?
ダイヤモンド・キングの神無崎裕也の誘いに乗って、理紗もCards soldierのメンバーに入らないか?
そうすれば、部活動の中では、理紗を諦める所も出てくるだろうし、俺も、もっと理紗に近づける」
井上さんと、蔵人さんと、神無崎さんには、話したけれど、他の学校のヒトには、わたしと宗樹のことは内緒だ。