よくばりな恋
「はい?」
「寝てろって言うたやろ!」
掃除された室内に気がついたみたいだ。
「午前中は寝てたよ・・・・・・・・・・?」
鞄をダイニングの椅子に置きながら、先生がため息をつく。
「何にもしなくていいって言うたのに・・・・・。体温計持って来い!」
おずおずと体温計を手渡すと、首元を引っばられ、体温計を脇に入れられる。
肌に触れる先生の手がひんやりして身体がピクンとなる。
「37.5度。まだあるやろ」
「で・・・・・でもこれくらいだったらいつも動いてるし・・・・・」
「おまえはーーー」
まだお小言が続きそうだったので、話題をかえようと
「せっ先生!お夜食一緒に食べよう!オムライス作ったの。近くにコンビニしかないからそれくらいしか材料が買えなかったんだけどーーー」