よくばりな恋


「あ、お休みなさい」

先生が怪訝な顔をする。

「・・・・・・・・・・おまえどこで寝るつもり?」

「え?ソファーで・・・・・」

先生が長い足でリビングを横切り、わたしのところへ来て背中と膝の裏に手をあてたかと思うとわたしを抱き上げた。

急に持ち上げられたので怖くなり、咄嗟に先生の首にしがみつく。

「アホか。ちゃんとベッドで寝ろ」

買ってもらったパジャマは膝下丈のワンピースなのでわたしは裾が気になって仕方ない。

「でも先生、疲れてるんだからひとりでゆっくり寝た方が・・・・・・・・・・」

「じゃ ゆっくり寝れるように抱き枕になってろ」


だ・・・・・抱き枕!?
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