よくばりな恋


ベッドサイドのランプの仄かな明かりの中、隣を見ると端正な寝顔。

長いまつ毛が目の下に影を落としている。お腹空いてないのかな・・・・・?

身体を動かそうとすると、下腹部の異和感とじんわりとした痛みを感じた。

幸せな痛み。

ホントだね。紗英、好きじゃなかったらあんな痛み、たえられなかったよ。


簡単なものでも作っておいてあげようかなと、そろそろと身体を動かす。途端に長い腕に絡め取られた。

「行くなよ」

向かい合わせで抱きしめられる。よく考えるとお互い裸で、さっき馴染んだ温もりにまた包まれる。

先生がわたしの胸に顔を埋める。

「・・・・・・・・・・空気の通り、いいよな」

「〜〜〜〜〜〜〜っ・・・・・!」
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