よくばりな恋
「はあっ!?」
なんだそれと言わんばかりに先生が声をあげる。
「廣田の代わりやないか!翠ちゃんと茜ちゃんには申し分のない相手を見つけて
ぼくの娘として嫁に出したかったんや!」
おじさまが真っ赤になってそっぽを向く。
「ね?翠ちゃんが気にいらない訳じゃないでしょ?」
おじさまの隣に腰をおろし、頭を下げる。
「おじさま・・・・・ありがとう・・・・・」
それ以上の言葉が出てこない。
きっとわたしは世界一幸せ・・・・・・・・・・。