よくばりな恋
もう、あの人は・・・・・・・・・・!
しかし、病院のイケメンドクター2トップと一緒にご飯なんか食べてたら周りから何を言われるか。考えただけでも怖い。
お弁当を広げて食べようとすると、携帯が震える。なんとなくイヤな予感がして、画面をタップすると予想通り斯波先生からのメール。
『次の日曜日、引越しなので実家に9時集合』
・・・・・・・・・・わたしの予定は聞く必要もなしと。
「翠ちゃん、眉間にシワ。なに?イタズラメール?」
サンドイッチをつまみながら野口さんが言う。
「はは。そんなんやないですけど」
「それより今日代わった滝川さん、ちょっと嫌ね」
「おかしなカンジなの?」
とやっぱりお弁当を食べていた長瀬さんが顔を顰める。
「うーん、しつこいんですよ。廣田さんがいい、廣田さんが時間があくまで待ってるからって。廣田は今日は予約が一杯なのでわたしで我慢してくださいって言って無理やり指導したんですけどね。多分、半分も聞いてなかったと思いますよ」