よくばりな恋
京都まで2時間ちょっと。
本を読んでいたらあっという間だ。
ふと静かになったなった隣を横目で見ると、泣き疲れたのかティッシュの箱を抱えて寝てしまっていた。
・・・・・・・・・やっぱり変な女。
あと数分もすれば京都だ。
このまま降りてしまえばもう関係ない。
そう考えるオレの視界に入ってきたのは、無防備に座席の前にあるテーブルに置かれた東京から京都までのチケット。
・・・・・・・・・マジかよ。
ほっといてもオレには何の責任もない。
なのにオレは舌打ちを小さくしつつ、彼女を起こしていた。
慌てて荷物をまとめている彼女に「ほな。」と言い立ち去ろうとしたとき、呼び止められた。何かを探しているのかバッグをかき回している。
携帯でも出してきて「連絡先交換してください」とでも言うんだろうかと妙に冷めた気分で見ていると、何かを手渡された。
「疲れたとき効きますよ。」
ふわりと彼女が笑う。
お人好しそうな笑顔。
「どうも」
渡されたのは金平糖が入った小さな袋。
・・・・・・・・・・・・ほんまに変な女。
本を読んでいたらあっという間だ。
ふと静かになったなった隣を横目で見ると、泣き疲れたのかティッシュの箱を抱えて寝てしまっていた。
・・・・・・・・・やっぱり変な女。
あと数分もすれば京都だ。
このまま降りてしまえばもう関係ない。
そう考えるオレの視界に入ってきたのは、無防備に座席の前にあるテーブルに置かれた東京から京都までのチケット。
・・・・・・・・・マジかよ。
ほっといてもオレには何の責任もない。
なのにオレは舌打ちを小さくしつつ、彼女を起こしていた。
慌てて荷物をまとめている彼女に「ほな。」と言い立ち去ろうとしたとき、呼び止められた。何かを探しているのかバッグをかき回している。
携帯でも出してきて「連絡先交換してください」とでも言うんだろうかと妙に冷めた気分で見ていると、何かを手渡された。
「疲れたとき効きますよ。」
ふわりと彼女が笑う。
お人好しそうな笑顔。
「どうも」
渡されたのは金平糖が入った小さな袋。
・・・・・・・・・・・・ほんまに変な女。