よくばりな恋
そばにいたい
薬を飲んで、先生のパジャマを借りて着替え、また眠る。随分泣いたような気がする。泣いている間中、ずっと先生の腕の中だった。
ベッドサイドの時計を見ると、朝の6時。いつも起きる時間に目が覚めたみたいだ。
耳をすませても何も物音がしないところをみると、先生もまだ眠っているんだろう。まだ時間はいいのかなと思いながら寝返りをうつ。そして息がとまった。
叫びそうになるのをすんでのところで思いとどまった。
隣で眠る先生。
眠っていても綺麗な顔だ。
ずっと見ていたい気もするけれど、そっと起き上がってベッドから出る。
トイレに行き、キッチンでお水を飲む。うん、熱もだいぶ下がった気がする。残念だけど今日は帰れるかな。