林檎の花
※姉side
私は兎華 花と言います。
私には弟がいます。
とっても頭が良いし、すごく良い子なんです。
私なんかよりずっと頭が良いんです。
「ね?翔ちゃん。」
「なに?姉上」
「ううん。なんでもないわ」
私はもうすぐいなくなるから、その短い時間くらいずっと一緒にいたいの。
私は腎臓のガンをずっと患っていました。
いつか治ると思ってた。
でも治らなかった。肺にガンが転移したんです。
だから少しでも良いから翔ちゃんのそばに居たい。

ーガッー

あァ。私はもう死ぬのね。
翔ちゃん。翔ちゃん。
ちゃんと好き嫌いせずちゃんと食べるのよ?
お風呂だって、きちんと入るのよ?
勉強も姉さんは苦手だったけど、きちんと頑張るのよ?
それから
それから






姉さんの事は忘れて幸せになってね?


バイバイ

「っおい!誰か倒れてるぞ!」
「救急車!」
つづく
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