あなただけの特別な私
「じゃーね、はるー」
「うん、また明日」
椎来美花(しいらいはるか)、16歳。
腰までのさらさらな髪に大きな瞳に長いまつ毛が印象的。
お母さんは元大人気アイドル、お父さんは大物俳優でその二人に生まれた私は誰もが文句なしの美人になった。
自分でいうのもなんだけど。
そんな時。
---ピロロンッ。
スマホの着信音がなった。
お兄ちゃんからだ。
兄からのメールで内容は〖帰りが遅いが大丈夫か。人通りの多い道を通って危ない奴にはきをつけろよ。〗というもの。
真面目で心配性なお兄ちゃんなのだ。
「そんなに心配しなくても…」
こんな私でもそういう危ない目にはあったことはなく、私はきをぬかしていた。
そんな時だった。
「っ!?]