あなただけの特別な私
口をふさがれ引っ張られる。
誰…!?
私は突然のことにパニックる。
すると…。
「大丈夫。いたいようにはしな…」
「ん゛ーー!!」
不審者を突き飛ばそうと暴れたら意外とあっさり不審者の手から逃げ出せた。
これは…逃げるしかない!!
私は真っ先に逃げ出した。
私の足の速さはクラスの男子とかたを並べるくらいで、逃げれると確信していた。
だが…。
「せっかくの上玉だから逃がすわけにはいかねぇー」
「!?」
誰もいなかったはずの目の先に不審者が現れた。
私は立ち止まり驚いた。
なんで移動してんの?
それにこいつ外人?
今まで逃げるのに必死でみてなかった不審者は、茶髪の髪に不思議な黄色の瞳で20くらいの男ようだ。
「なんなのあなた…。」
「優しい優しいお兄さん。」
にっこり笑ってこいつはそういった。
さっきの事を忘れたとは言わせない。
「きゃー!ふしん…」
「やめろやめろ!“人間界”のやつに捕まるとやっかいなんだよ…」
「なんですかその私は違う世界からきた人ですみたいなアピール…。それにその夢の国の王子様みたいな格好…アニメの見すぎじゃないですか?」
そう、よくみればこの人は王子様のようなコスプレをしている。
顔が白人顔だから似合っていないわけじゃないけど。
すると…。
「俺、一応魔法界からやってきてるから。この格好は王子からもらった服だし、そうみえるのは当たり前。」
「は?」
「なんだよ?」