あなただけの特別な私
まって状況がわかんない。
整理しよう。
この人は私を誘拐(?)をしようとして、私は逃げて、瞬間移動(?)みたいなことしてまわりこみ、そして魔法界からきたということがわかった。
………………………魔法界ってなんだよ!
魔法が存在する夢の世界なの!?
意味わかんない……。
その時。
―――ピロロッ
私の携帯の着信音がなる。
「……もしもし」
『俺だ。帰りが遅い。作った飯がさめてしまうじゃないか。今どこだ。』
電話はお兄ちゃんからだった。
すっかり忘れていた。
「お兄ちゃん…!いや今ね不審者に絡まれててさー…」
『不審者!?』
「ちげーよ!!!」
『今すぐ向かう!そこはどこだ!』
「えっと山田さんの家のー」
「邪魔がはいるのはめんどくさい」
その時だった。
――バチっっ!!
「わ」
行きなり私の携帯が静電気みたいな音がなるとともに電話の電源がきれる。
まさか…!
「今のあなたが…!?」
「正解」
今のがもしかすると魔法なのかもしれない。
じゃあこいつは本当に…?
「ってやべっ!!!王子に早くしろって言われてたんだった。」
「……?」
「ということで、誘拐してやろうじゃないの」
「っ!」
不審者はそういうと私にいきなり白いキラキラした粉をふりかけた。
その瞬間、私は急なものすごち眠気に眠りに落ちた。
「王子の相手をするだけだ、そう悪い話ではないだろう……。」
不審者は私を抱き抱え人目を気にしながら歩いていった。